ー 再生医療JAPAN・helthTECH JAPAN ー
(同時開催:ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット)
10月12日(水)から3日間開催されたバイオジャパン2022@パシフィコ横浜に参加。バイオジャパン1986年以降、毎年10月にバイオ関連マッチングイベントとして開催されるアジア最大級のイベント。
ここ数年は「再生医療JAPAN」デジタルとライフサイエンスが融合したhelthTECH JAPANも併せ3展同時開催。厚生労働省が主催する「ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット」も同時開催。
「ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット」への出展ブース
主に革新的な技術と事業を目指した創薬系ベンチャーと、その支援組織が出展。
①ベンチャーキャピタル
・三菱UFJキャピタル(株)・新生キャピタルパートナーズパートナー
・JICベンチャー・グロース・インベストメンツ(株)パートナー
・大阪大学ベンチャーキャピタル(株)の方々に話が聞けた。
②沖縄関連企業
・SENTAN Phama(旧 先端医療開発)松原会長
同社はナノサイズカプセル(微粒子)を作製する技術がもっており、福岡のベンチャーである
が、琉球大学医学部の益崎先生との共同研究で、玄米成分であるγ-オリザノールを含むナノカプ
セル製品「玄米フィーディクル」を販売している。
特徴は、食すると脳へ作用し、脂分をほしがらなくなったり(高脂肪食への嗜好性を軽減)アル
コール依存症の予防が期待されるとのことであった。
薬のような機能性の訴求はできないが、売り上げは上昇傾向ということであった。
③沖縄プロテイントモグラフィー(株)亀井社長
コロナ禍で出展控えていた顧客が、今年から戻り始めている印象がある。
アポなしで同社ブースに立ち寄る人もいる。
今年はマッチングスペース(別場所)ではなく、同社ブースを商談場所に指定して件数が増えたよう
である。
県内関係者エリア (沖縄科学技術振興センター、OIST、みらいおきなわ出展)ブース
①ワールドリンク(株)・大山代表、木村取締役
同社が開発中の生分解性プラスチックで製造する食器等の興味を示す来訪者がいた。
②(株アブクルクスバイオファクトリー・甲田代表、宮澤氏
GMP対応のプラスミド(遺伝子治療、細胞治療に活用する材料)の受託生産は順調で来訪者は、予
想以上。また同社をターゲットにくる来訪者もい人とのこと。
プラスミドは国内では国内には5社程度で、寡占的の模様。
③ジェノダイブファーマ(株)・細谷代表
同社が得意なリキッドバイオプシー(多くのがん遺伝子を血液だけで網羅的に解析)HLAタイピング
(免疫関連遺伝子の解析)は売り上げが上昇して様子。
今後は、琉球大学医学部との共同研究も検討したいとのこと。
科学技術振興センター主催のセミナー 「沖縄産学連携における食と科学の最前線」
コロナ禍の影響は未だ残っていると思われるが、聴講者の全席の7割(150~200人程度)講演は学と
産の代表の2名が登壇。
琉大医学部・益崎先生の講演は、健康食品なのに、医薬品のような分子生物学、遺伝子学、脳科学的な
アプローチを駆使した研究成果「人生100年時代の健康脳を創る:玄米機能成分をめぐる脳科学と分
子栄養学」を講演。非常に珍しい事例であった。
医薬品への発展も考えられると思う。
石川酒造の上間研究開発部部長は、「もろみ酢の元祖が挑む!産学連携による泡盛蒸留粕を利用した新
商品開発」というテーマ、企業という立場から、どのように差別化するかを意識した研究開発をおこな
ってきたかを説明していた。共同研究は琉球大学がドリンク風味改善を、動物試験人試験などは県外大
学等と行ったとのこと。
創薬、診断薬、再生医療、デジタルヘルス(アプリ、IOT機器、医療データ等)、機能性表示食品ゲノム
編集など国内外動向は、ある程度つかめたと思います。ただし、投資環境はコロナの影響などの影響で全
体的に悪化しているのか、例年出展しているVCのブースはなかった。
しかし、大学VCは1社増えており、大学発のディープテックには、期待が持てると感じた。
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